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最近、何だか魔法が溶けたようでございます。
いえ、魔法なんてファンタジックでメルヘンチックなものなどではなく、
キツネにでも化かされたような。
100万円を持っていたのに、99万円が葉っぱになってしまったようです。
いえいえ、というよりは、
ネットバンクに入っていたのにどうしても見つからない、
というほうが私にはぴったりくるかもしれません。
少し例えが強引のようですが(笑)。
どうせまだ必要ないと思って、口座を作っていなかったばっかりに。
お金が出せなきゃ皆に信じてもらえない。
確かにあったはずなのに。
いいえそもそも、あれは本当に私のお金だったの?
まあ要するに、心のどこかでは、
本気で自分が人より優れていると信じていたようなのです。
愚かな10代。
恐ろしき10代。
ですけれど、世界の広い10代。
二度と来ない10代。
やはりあの百万円は、全てではないにしても、
50万円くらいなら本物だったように思うのです。
あの時のように、空を飛べるような映像を浮かべることが、
今はもう出来ません。
あの50万円は、少しずつ擦り減ってしまったのでは?
私がもたもたしてたから?
安心してしまっていたから?
だけど、「あの頃は純粋だった」なんてよく言いますが、
私の場合、今の方が純粋なんじゃないかとよく思うのです。
だから、その時の心を忘れなければ、きっと取り戻せると信じています。
ただ、同じ過ちは犯さないようにだけ祈って。
ああ、恐ろしい。
フルーツメール