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旅先で、とまではいかなくても、
少し出掛けたところで出会った人とでさえ、
きっともう二度と会えないのですよね。

道を尋ねて、ちょっと話が弾んだ。
共通のイベントへ行って、一緒に食事をした。
そんな人達と、もうきっと二度と会えないのに、
まるで連絡を取り合っている友達のように、
なんの惜しげもなく別れを告げてしまいます。

だってそういう人達とも、
漫画でなら必ずと言っていいほど再会できるのでしょうから。
私はそういったことに慣れてしまったのかしらん。
漫画のように、また偶然会えるのではないかという期待と、
そんな都合のよいはずがないので、
きっともう二度と会えないのだと言い聞かせる心の矛盾が、
私をいっそう寂しくさせます。

人生を大きく見るならば、
それは連絡を取ることのできる友達にも、
いえることではないでしょうか。

今の時代、人には人生の転機が四つ五つあるもので、
それぞれで、関わり合う人達が大きく入れ替わります。
私の場合、そこできっちり壁が出来てしまうのです。
私は新しい環境にすぐに順応することが得意なのだと思いますが、
慣れるまでにはいたりません。

その時、ずうっと仲のよい友達を持つことのできる人の、
なんと羨ましいことでしょうか。
その時不満ばかりを見ていた環境の、
後でなんと恋しくなることでしょうか。
その時自分ができないということの愚かさが、
本当に身に染みて痛くなります。

そのようなことを誰かに話しますと、
私のお相手は随分大人で、
「その時その時の友達と心を通わせるだけ」とおっしゃいました。

私にそのようなことが出来るのでしょうか。
しかし、ならば繋ぎ止めておけばよいと言われても、
それは何か違うのであります。
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