期待されていないことはしっています。
けれどほのかに漂わされたそれが、いっそう強く私をころすのです。
私は、みんなが思っているよりずっとすごい。
それでいて、みんなが思っているよりずっとひどい。
私は、私が思っているよりずっとすごい。
それでいて、私が思っているよりずっとひどい。
そのふたつずつにはらまれた矛盾が"わたし"であること。
私だけがしっています。
しかしそれは、ただの"はっきりしない私の思考"というだけのこと。
なんにも根拠のない。
なによ、いったいそれって。
ひとつ、確かなものは、うわさです。
他人の口にしたことばです。
ことばというのは恐ろしく、一度とらえると"これは私の自意識過剰"と弁解するよちもなく、つかまってしまいます。
(たとえ、その方が言った意味と違った意味ととらえてしまったとしても。)
ひとつあるのは、あなたのその確かな私への"印象"です。
(しかしそれまでもが、作為的に私に作られたものであるのかもしれません。)
本当に恐ろしいのは"ことば"であるのに、
私はその目線の動き、そっけない口振りですら汲み取って、
一喜一憂右往左往するのです。
いちいち悲しみ、喜ぶ自分がなさけない…。
ついには振り回されすぎて、関係のないひとにまで当たってしまうだけというのに。
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